ティボ キュメンティ

パーク ハイアット 東京 総料理長

Akaitoサフラン®をご愛用頂いている、東京・新宿を代表する5つ星ラグジュアリーホテル パーク ハイアット 東京の総料理長 ティボ キュメンティ(Thibault Chiumenti)氏。フランス出身のシェフがアジアの文化を取り入れ、日本でフランス料理を提供するまでの過去、現在、そしてこれからの目標を伺った。(Akaito Limited 大鷲幸奈) 

パーク ハイアット 東京 総料理長 ティボ キュメンティ シェフ

2002年リッツパリ「レスパドン」(フランス)
2005年「ダニエル」(アメリカ)
2007年「アテネホテル ラグジュアリーコレクションホテル バンコク」(タイ)
2012年「アテネホテル ラグジュアリーコレクションホテル バンコク」総料理長
2016年「オべロイ マラケシュ」(モロッコ)総料理長
2017年「シェラトン香港 ホテル&タワーズ」(香港)総料理長
2019年「セントレジス シンガポール」(シンガポール)総料理長
2022年「パーク ハイアット 東京」 総料理長 就任

 

自然豊かな環境での幼少期、そしてアジアでのシェフとしての経験

パーク ハイアット 東京の総料理長 ティボ キュメンティ氏はフランス出身だが、独自のアプローチでアジアのテイストをフランス料理に融合させている。キュメンティシェフはパリの西方、セーヌ川のほとりで育った。彼の祖父母は庭で野菜や鶏などを育てており、幼いころから旬の食材に親しみ、自然に触れたことは彼が料理人を目指す原点となった。料理人を志し、フランスだけでなく、タイや香港のホテルでも働いたことで、アジアの食文化に触れ、その魅力に惹かれてフランス料理にアジアの要素も取り入れていった。彼は現地の優れた食材を活かし、たとえフランス料理であってもフランスからの食材輸入にこだわらない。パーク ハイアット 東京としても、シェフ個人としても持続可能性は大切にしている点である。

キュメンティ氏はシェフとして働くことを愛している。調理方法や材料には、毎日勉強してもすべてを知り得ないほどの種類がある。どこへ行っても新しいものを目にすることができるため、常に刺激を得ることができるという。だからこそシェフとして常に目を開いて周りを見渡し、学び続けることは非常に重要だと語った。また、シェフという仕事を、「料理を通じて人々とつながり、感動と幸福を提供することのできる仕事」だと話した。彼は自身の料理への情熱を通じてゲストに特別な体験を届けたいと考えている。

チームはお互いに支え合う家族のような存在

キュメンティシェフは、お客様に最高の経験を提供するためには、素晴らしいチームワークが必要であると強調した。彼の哲学は、チームワークを大切にし、ともに成長し挑戦することで真の成功を得られるというものだ。彼は自身の仕事を100%チームとしての仕事だと言った。自分がいてもいなくても、チームがいなければレストランを運営することはできないとし、メンバーはお互いに助け合う家族だと話す。キュメンティシェフは課題がある際には若手や研修生を含むすべてのメンバーと意見を共有し合う。彼は「仕事では誰もが欠かせない存在で、チームの一員であり、いつも一丸となって取り組んでいます」と話した。

Akaitoサフラン®︎との出会い

キュメンティシェフはサフランに慣れ親しんでおり、Akaitoサフラン®︎との出会いは、日本にも風味の強い高品質なサフランがあるという新しい発見だった。彼はサフランを使用した料理において、サフランの風味を活かしつつ、全体のバランスが取れた料理であることを重視している。

キュウメンティ シェフのサフランを使った一皿。College Culinaire du Japon (CCJ) 2023 Gala Dinner にて。

若いシェフたちへ、そして自らの夢

キュメンティシェフは若い世代に対し、夢を諦めずに最善を尽くし続けることの重要性を語る。料理の世界は煌びやかな部分だけでなく、実際には多くの努力と情熱が求められることを理解し、その情熱を持ち続けることが成功への鍵であると話す。しかし彼は同時に、「シェフという仕事は、人生を捧げる価値のある、世界で最も美しい仕事の一つであることは間違いない。最も素晴らしいことには、自分の料理によってお客様が、人生で最高の食事をしたように満面の笑みを浮かべてくれることだ」と語った。

そんなキュメンティシェフの将来の目標は、ホスピタリティ業界で働き続け、いつかホテルの総支配人になることだ。彼はシェフとしての経験が、ホテルの総支配人としての新たな挑戦にも大いに役立つと考えている。それはもはやシェフではなくなるが、彼は大きな目標に向かいつづけることを大切にしている。同時に、パーク ハイアット 東京で総料理長として働くことで経験値が上がることは確かであり、自身が調理場から抜けることで若いシェフにより大きなチャンスを与えられるとも考えている。キュメンティシェフが幼いころから憧れたホテル、レストランという場所は、長く働いた今でも彼にとって素晴らしい環境であり、情熱を注ぎ続けたい場所なのである。

― お客様へひとこと

「私たちチームは、常に最高の経験を提供するためにここにいます。当ホテルでは、お客様に楽しいひとときと素晴らしい経験を提供することを最優先事項としています。皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。」

Park Hyatt Tokyo (パーク ハイアット 東京)

〒163-1055 東京都新宿区西新宿3-7-1-2 
03-5322-1234
Website: Park Hyatt Tokyo – Dining <LINK>

※パーク ハイアット 東京は、2024年5月7日より改修工事のため全館休業。営業再開は2025年を予定。